吹上湯(読み)ふきあげゆ

日本歴史地名大系 「吹上湯」の解説

吹上湯
ふきあげゆ

[現在地名]鳴子町鬼首

荒雄あらお岳の西南麓、滝湯たきゆ沢沿いにある。開湯年代は不明だが、近世中期には湯治客もあったと考えられる(鬼首村安永風土記)。嘉永六年(一八五三)の鬼首村書上(大場義郎家文書)では「湧出口より湯ヲ吹上ケ候事、四五丈程吹出シ候ニ付、吹上ケ温泉と唱え申候。往古ハ起り湯と唱え候由ニ御座候」とみえ、寛政年中(一七八九―一八〇一)鬼首おにこうべ村の卯蔵が再興して湯宿営業を始め役代三〇〇文を負担したという。

出典 平凡社「日本歴史地名大系」日本歴史地名大系について 情報

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