鳴子町(読み)なるこちよう

日本歴史地名大系 「鳴子町」の解説

鳴子町
なるこちよう

面積:三二五・二九平方キロ(境界未定)

玉造郡の西北部、奥羽山脈東側の山間にあり、江合えあい(荒雄川)の最上流域を占める。東は栗原郡花山はなやま村、北は秋田県雄勝おがち郡雄勝町・皆瀬みなせ村、西は山形県最上郡最上町、南は加美かみ宮崎みやざき町・中新田なかにいだ町、東南は岩出山いわでやま町と接する。明治二二年(一八八九)町村制の施行に伴い温泉おんせん村・鬼首おにこうべ村の二村が成立。大正一〇年(一九二一)温泉村は鳴子町と川渡かわたび村に分離して一町二村となり、昭和二九年(一九五四)この一町二村が合併して現在の鳴子町が誕生した。

那須なす火山帯に属する鳴子火山群の影響で形成された地形は複雑だが、豊富な温泉群とさまざまな景勝の地に恵まれる。町全域が栗駒くりこま国定公園に含まれ、観光の町として名高い。北域にそびえる荒雄あらお(九八四・二メートル)は雄大な円錐状山塊で、北方山王さんのう(九三八・四メートル)・ツクシ森(九八九メートル)、南にッ森(七七九メートル)高日向たかひなた(七六九・一メートル)の支峰を抱える。

出典 平凡社「日本歴史地名大系」日本歴史地名大系について 情報

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