吹上温泉(読み)ふきあげおんせん

日本大百科全書(ニッポニカ) 「吹上温泉」の意味・わかりやすい解説

吹上温泉(宮城県)
ふきあげおんせん

宮城県北西端、大崎市(おおさきし)鳴子温泉(なるこおんせん)にある温泉鬼首温泉郷(おにこうべおんせんきょう)の一つ。荒雄(あらお)岳の南西麓(ろく)、荒雄川に注ぐ吹上沢左岸に沿う。近くには2メートルの高さにまで熱湯を噴出する間欠泉(かんけつせん)がある。「親吹き、子吹き」といわれ、『陸奥国風土記(むつのくにふどき)』には「湯を吹き上ぐること一丈余」とある。対岸段丘上にも、めおと、雲竜銀河弁天などの間欠泉があり、噴湯高度20メートル以上に及ぶものもある。泉質単純温泉。湯の滝がそそぐ滝壺(たきつぼ)が、そのまま湯舟になった露天風呂がある。JR陸羽東線鳴子温泉駅からバスの便がある。

[長谷川典夫]


吹上温泉(鹿児島県)
ふきあげおんせん

鹿児島県西部、日置市(ひおきし)吹上町にある温泉。伊作温泉(いざくおんせん)ともいう。泉質は硫黄(いおう)泉。古くから湯治場として知られ閑静な環境にあり、吹上浜薩摩(さつま)湖などの観光地にも近い

[平岡昭利]

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デジタル大辞泉プラス 「吹上温泉」の解説

吹上温泉〔鹿児島県〕

鹿児島県日置市にある温泉。古くから湯治場として知られ、戦国武将の島津義弘や、幕末・明治の政治家西郷隆盛も入湯したといわれる。伊作(いざく)温泉とも呼ばれる。

吹上温泉〔宮城県〕

宮城県大崎市、荒雄岳の南西麓にある温泉。鬼首温泉郷の温泉のひとつ。「陸奥国風土記」にも記述のある間欠泉で知られる。

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