…《万葉集》巻三に〈古(いにしえ)に梁(やな)打つ人のなかりせばここにもあらまし柘(つみ)の枝はも〉を含む関連歌3首があり,《懐風藻》の詩や《続日本後紀》巻十九所載歌の断片的な言及から,およそのプロットは知られる。大和国吉野川で漁を業とする味稲(うましね)という男が,ある日梁にかかった柘(山桑)の枝を拾い取ったところ美女に変じ,相愛(め)でて結婚した。天女と結婚したことが理由であろうか,その後とがめを受け,ともに毗礼衣(ひれごろも)を身につけて昇天したという。…
※「味稲」について言及している用語解説の一部を掲載しています。
出典|株式会社平凡社「世界大百科事典(旧版)」
菊の節供,九月節供,重九 (ちょうく) ともいう。五節供の一つ。旧暦9月9日の節供で,奈良時代より,宮中では天皇が紫宸殿に出御し,群臣に宴を賜わり詩歌文章をつくらせる菊花の宴が行われ,年中行事となった...