呼吸性アシドーシス(読み)コキュウセイアシドーシス

デジタル大辞泉 「呼吸性アシドーシス」の意味・読み・例文・類語

こきゅうせい‐アシドーシス〔コキフセイ‐〕【呼吸性アシドーシス】

肺疾患などで呼吸機能が低下し、肺から二酸化炭素を十分に排出できなくなり、動脈血中の炭酸ガス濃度が上昇してpHが低下した状態。→アシドーシス代謝性アシドーシス

出典 小学館デジタル大辞泉について 情報 | 凡例

世界大百科事典(旧版)内の呼吸性アシドーシスの言及

【アシドーシス】より

…体液のpHは,主として炭酸(酸性)と重炭酸(アルカリ性)の平衡による炭酸緩衝系の作用で,正常では7.4に保持されている。ところが,呼吸器の病気や呼吸中枢の機能低下により,肺の換気機能が悪くなると,血液の炭酸ガス分圧が上昇し,pHは低下する(これを呼吸性アシドーシスrespiratory acidosisという)。一方,尿毒症,糖尿病性ケトーシス,下痢,ショックなどでは,酸の産生の過剰,塩基の喪失,または酸の排出の低下が起こり,血液の重炭酸イオンが低下し,pHは低下する(これを代謝性アシドーシスmetabolic acidosisという)。…

【酸塩基平衡】より

…[HCO3]/α・Pの値が小さくなるとpHが低下(酸性化)するが,そのような状態をアシドーシスといい,[HCO3]/α・Pの値が大となりpHが高くなる状態をアルカローシスという。呼吸系に原因があって異常となる場合は呼吸性アシドーシスまたは呼吸性アルカローシスといい,腎機能の障害や過剰な酸の産生(たとえば糖尿病などの場合)で[HCO3]が低くなっている場合を代謝性アシドーシスという。また有機酸のNa塩や重曹を多量にとると[HCO3]が上昇し代謝性アルカローシスとなる。…

※「呼吸性アシドーシス」について言及している用語解説の一部を掲載しています。

出典|株式会社平凡社「世界大百科事典(旧版)」

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