…体液のpHは,主として炭酸(酸性)と重炭酸(アルカリ性)の平衡による炭酸緩衝系の作用で,正常では7.4に保持されている。ところが,呼吸器の病気や呼吸中枢の機能低下により,肺の換気機能が悪くなると,血液の炭酸ガス分圧が上昇し,pHは低下する(これを呼吸性アシドーシスrespiratory acidosisという)。一方,尿毒症,糖尿病性ケトーシス,下痢,ショックなどでは,酸の産生の過剰,塩基の喪失,または酸の排出の低下が起こり,血液の重炭酸イオンが低下し,pHは低下する(これを代謝性アシドーシスmetabolic acidosisという)。…
…[HCO3-]/α・Pの値が小さくなるとpHが低下(酸性化)するが,そのような状態をアシドーシスといい,[HCO3-]/α・Pの値が大となりpHが高くなる状態をアルカローシスという。呼吸系に原因があって異常となる場合は呼吸性アシドーシスまたは呼吸性アルカローシスといい,腎機能の障害や過剰な酸の産生(たとえば糖尿病などの場合)で[HCO3-]が低くなっている場合を代謝性アシドーシスという。また有機酸のNa+塩や重曹を多量にとると[HCO3-]が上昇し代謝性アルカローシスとなる。…
※「呼吸性アシドーシス」について言及している用語解説の一部を掲載しています。
出典|株式会社平凡社「世界大百科事典(旧版)」
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