和句解(読み)ワクゲ

デジタル大辞泉 「和句解」の意味・読み・例文・類語

わくげ【和句解】

江戸前期の語学書。6巻。松永貞徳著。寛文2年(1662)刊。約1500語をいろは順に配列し、語源を説明したもの。

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精選版 日本国語大辞典 「和句解」の意味・読み・例文・類語

わくげ【和句解】

  1. 江戸前期の語学書。六巻。松永貞徳著。寛文二年(一六六二)刊。約一五〇〇語をいろは順に配列し、各語について語釈をほどこし、語源を示したもの。「和語のしるべ」とも。

わくかい【和句解】

  1. わくげ(和句解)

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世界大百科事典(旧版)内の和句解の言及

【辞書】より

…谷川士清(ことすが)の《和訓栞(わくんのしおり)》93巻(1777(安永6)以後の刊行)は古語のほか俗語方言なども収め,五十音順であり,太田全斎の《俚言(りげん)集覧》(増補本は1900)は俗語を集めたもので,アカサ…イキシ…の順で並べてある。 このほか特殊辞書には,語源辞書として松永貞徳の《和句解》(1662∥寛文2),貝原益軒の《日本釈名》(1700∥元禄13),新井白石の《東雅》(1717(享保2)成立),契沖の提唱した歴史的仮名遣いを整理増補した楫取魚彦(かとりなひこ)の《古言梯》(1764(明和1)成立),方言辞書で越谷吾山《物類称呼》5巻(1775∥安永4),類書として寺島良安の《和漢三才図会(ずえ)》105巻(1712(正徳2)成立),山岡浚明の《類聚名物考》(1903‐05)などがある。
[明治時代以後]
 ヨーロッパの辞書の影響を受けて,その体裁にならった辞書が生じた。…

※「和句解」について言及している用語解説の一部を掲載しています。

出典|株式会社平凡社「世界大百科事典(旧版)」

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