和島貞二(読み)ワジマ テイジ

20世紀日本人名事典 「和島貞二」の解説

和島 貞二
ワジマ テイジ

大正期の実業家 北千島水産組合組合長。



生年
明治8年4月16日(1875年)

没年
大正14(1925)年

出生地
石川県

経歴
大正3年から北千島で蟹の缶詰製造業をはじめ、5年には北千島水産組合の初代組合長に就任。9年に富山県水産講習所の所属船呉羽丸が蟹刺網漁業で成功したのに影響され、10年から沿海州沖で民間初となる蟹工船操業を開始、我が国における工船式漁業発展の端緒を開いた。

出典 日外アソシエーツ「20世紀日本人名事典」(2004年刊)20世紀日本人名事典について 情報

デジタル版 日本人名大辞典+Plus 「和島貞二」の解説

和島貞二 わじま-ていじ

1875-1925 明治-大正時代の実業家。
明治8年4月18日生まれ。大正3年北千島で蟹(かに)缶詰製造をはじめ,5年北千島水産組合初代組合長となる。10年には民営初の蟹工船,喜多丸,喜久丸を導入して沿海州沖で操業,船式蟹漁業の企業化に成功した。大正14年死去。51歳。石川県出身。

出典 講談社デジタル版 日本人名大辞典+Plusについて 情報 | 凡例

朝日日本歴史人物事典 「和島貞二」の解説

和島貞二

生年生没年不詳
大正期の実業家。石川県生まれ。北千島で大正5,6(1916,17)年ごろから蟹缶詰事業を営む。富山県水産講習所船呉羽丸の9年度の蟹刺網漁業の成功を知り,10年沿海州沖で民間初の工船式蟹漁業を行う。これを契機に工船式蟹漁業が発達する。北千島水産会初代会長。<参考文献>岡本信男編『日魯漁業経営史』

(足立泰紀)

出典 朝日日本歴史人物事典:(株)朝日新聞出版朝日日本歴史人物事典について 情報

今日のキーワード

カイロス

宇宙事業会社スペースワンが開発した小型ロケット。固体燃料の3段式で、宇宙航空研究開発機構(JAXA)が開発を進めるイプシロンSよりもさらに小さい。スペースワンは契約から打ち上げまでの期間で世界最短を...

カイロスの用語解説を読む

コトバンク for iPhone

コトバンク for Android