端緒(読み)タンショ

デジタル大辞泉 「端緒」の意味・読み・例文・類語

たん‐しょ【端緒】

慣用読みで「たんちょ」とも》物事の始まり。いとぐち。手がかり。「端緒を開く」
[類語]糸口たんはじめ始まり起こりもと発端ほったん濫觴らんしょう嚆矢こうし権輿けんよ起源根源源流本元物種温床源泉とば口取っ掛かり手掛かり足掛かり道を付けるまず最初第一一次原初手始め事始め優先一番しょぱないの一番真っ先先立ち先頭当初初期初頭始期早期劈頭へきとう冒頭出出でだ滑り出し初手出端ではなはなはし口開け取っ付きあたまのっけスタート取り敢えず差し当たりひとまず当座序の口皮切り第一歩第一声始まる始めるトップ初発取っ掛かり開始幕開き開幕立ち上がり口切り最優先何をおいても何はさておき何はともあれ口火を切る先ず以て

たん‐ちょ【端緒】

たんしょ(端緒)」の慣用読み。

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精選版 日本国語大辞典 「端緒」の意味・読み・例文・類語

たん‐しょ【端緒】

  1. 〘 名詞 〙 ( 「しょ」は「緒」の漢音 ) 物事のてがかり。いとぐち。たんちょ。
    1. [初出の実例]「初めて和蘭の医法を学び、略(ほぼ)其端緒 かたはし を窺ふに」(出典:遠西観象図説(1823)上)
    2. 「旨く端緒が開けたから、此機を外さず」(出典:めぐりあひ(1888‐89)〈二葉亭四迷訳〉二)
    3. [その他の文献]〔淮南子‐兵力訓〕

たん‐ちょ【端緒】

  1. 〘 名詞 〙 ( 「ちょ」は「緒」の慣用音 ) =たんしょ(端緒)
    1. [初出の実例]「百事端緒(タンチョ)に就が如しと雖ども治教未だ上下に洽浹(こふきゃう)せず」(出典:新聞雑誌‐四号・明治四年(1871)六月)

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普及版 字通 「端緒」の読み・字形・画数・意味

【端緒】たんしよ

はじめ。いとぐち。〔後漢書、百官志五〕發するり、名立たざるときは、則ち推察行し、姦(かんき)を案察し、以て端す。

字通「端」の項目を見る

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