和泉式土器(読み)いずみしきどき

日本大百科全書(ニッポニカ) 「和泉式土器」の意味・わかりやすい解説

和泉式土器
いずみしきどき

南関東の古墳時代中期を代表する土師器(はじき)の一型式。東京都狛江(こまえ)市和泉で1940年(昭和15)に調査された住居址(し)出土土器をもって、杉原荘介(そうすけ)(1913―1983)により設定された。当時はこれが最古の土師器であろうと考えられていた。高坏(たかつき)、小型丸底坩(かん)、埦(わん)、「く」の字状口縁球胴の平底甕(かめ)などからなる。

[岩崎卓也]

出典 小学館 日本大百科全書(ニッポニカ)日本大百科全書(ニッポニカ)について 情報 | 凡例

今日のキーワード

南海トラフ臨時情報

東海沖から九州沖の海底に延びる溝状の地形(トラフ)沿いで、巨大地震発生の可能性が相対的に高まった場合に気象庁が発表する。2019年に運用が始まった。想定震源域でマグニチュード(M)6・8以上の地震が...

南海トラフ臨時情報の用語解説を読む

コトバンク for iPhone

コトバンク for Android