咳き上る(読み)せきのぼる

精選版 日本国語大辞典 「咳き上る」の意味・読み・例文・類語

せき‐のぼ・る【咳上・急上】

  1. 〘 自動詞 ラ行四段活用 〙
  2. ( 咳上 ) せき上げる。しゃくり上げる。むせ返る。
    1. [初出の実例]「とさまかくさまに思ふに、胸のせきのぼる心地して」(出典:源氏物語(1001‐14頃)蜻蛉)
  3. ( 急上 ) あせる。のぼせ上がる。いらだつ。
    1. [初出の実例]「すは首尾よしと身をかため、せきのぼる気をおししづめおししづめ」(出典:浄瑠璃・用明天皇職人鑑(1705)二)

出典 精選版 日本国語大辞典精選版 日本国語大辞典について 情報 | 凡例

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