唐木綿(読み)トウモメン

デジタル大辞泉 「唐木綿」の意味・読み・例文・類語

とう‐もめん〔タウ‐〕【唐木綿】

江戸時代外国から輸入された木綿。糸が細く、織り幅が広い。

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精選版 日本国語大辞典 「唐木綿」の意味・読み・例文・類語

とう‐もめんタウ‥【唐木綿】

  1. 〘 名詞 〙 外国から輸入された木綿。舶来の木綿。糸が細く、織り幅が広い。とうぬの。
    1. [初出の実例]「狩野法眼、今日絵書果候。依之筆功遣分。一 五千疋〈略〉一 唐木綿卅端 代拾貫文」(出典石山本願寺日記‐証如上人日記・天文二〇年(1551)一二月二五日)

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世界大百科事典(旧版)内の唐木綿の言及

【綿織物】より

…交易が軌道にのると,特に朝鮮国内で正布(麻布)に替わって綿布が主として貨幣の役割を果たすようになった李朝第4代世宗(在位1418‐50)の時代には,日本との貿易品としても木綿が最も多くなり,その現象は日本の要求もあって成宗(在位1469‐94)の時代まで続いている。しかし天文年間(1532‐55)の半ば以降に中国の華南地方から唐(から)木綿が輸入されるようになると,唐木綿の人気が高まり,これが朝鮮木綿をしだいに圧していった。僧侶や公家の日記に〈唐木綿〉の名が贈答品として散見されるのもこのころからである。…

※「唐木綿」について言及している用語解説の一部を掲載しています。

出典|株式会社平凡社「世界大百科事典(旧版)」

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