精選版 日本国語大辞典「外国」の解説
と‐つ‐くに【外国】
〘名〙 (「つ」は「の」の意の古い格助詞)
※書紀(720)景行五一年八月(北野本訓)「蝦夷(えみし)は是(これ)本(もと)より獣(あやし)き心有て中国(うちつくに)に住(す)ましめ難(かた)し故(かれ)其(そ)の情願(こころのちかひ)の随(まにまに)邦幾(トツクニ)の外(ほか)に班(はむへ)らしめよ」
② 日本以外の国。がいこく。異国。⇔うちつくに。
※左千夫歌集(1920)〈伊藤左千夫〉明治三三年「白妙の長裳すそひく外国(トツクニ)の少女にあへり滝のへにして」
がい‐こく グヮイ‥【外国】
〘名〙 自分の国でない他の国家。その国の主権の及ばない国。異国。とつくに。外邦。
※延喜式(927)一一「凡諸王時服用二官符一給二外国一者。仰二本司一令レ進二其歴名帳一」 〔史記‐平津侯主父偃伝〕
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