唯さえ(読み)タダサエ

デジタル大辞泉 「唯さえ」の意味・読み・例文・類語

ただ‐さえ〔‐さへ〕【唯さえ】

[連語]ただでさえ」に同じ。
「―暗いへや天井も」〈漱石・倫敦塔〉

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精選版 日本国語大辞典 「唯さえ」の意味・読み・例文・類語

ただ【唯】=さえ[=でさえ]

  1. 普通の場合でも。そうでなくても。
    1. [初出の実例]「たださへ不勝手の曾我殿、御兄弟に離(はな)れ、さぞ不自由に候はん」(出典:浄瑠璃・百日曾我(1700頃)五)
    2. 「只てさへ笑ひやだのにかねの礼」(出典:雑俳・柳多留拾遺(1801)巻八上)

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