噛殺(読み)かみころす

精選版 日本国語大辞典 「噛殺」の意味・読み・例文・類語

かみ‐ころ・す【噛殺】

〘他サ五(四)〙
① かみついて殺す。くい殺す。
太平記(14C後)二九「剰(あまさへ)人をさへ咀殺(カミコロ)し候ひける程に」
あくび笑いなどが出かかった時、それが出ないように、口を閉じ歯をくいしばったりして、がまんする。
※思出の記(1900‐01)〈徳富蘆花〉六「長々しい祈祷感話は欠伸(あくび)を噛み殺しても聞き」

ごう‐さつ ガウ‥【噛殺】

〘名〙 かみ殺すこと。
経国美談(1883‐84)〈矢野龍渓〉後「熬犬(ごうけん)を放て之を噛殺せしむるを」

出典 精選版 日本国語大辞典精選版 日本国語大辞典について 情報

今日のキーワード

青天の霹靂

《陸游「九月四日鶏未鳴起作」から。晴れ渡った空に突然起こる雷の意》急に起きる変動・大事件。また、突然うけた衝撃。[補説]「晴天の霹靂」と書くのは誤り。[類語]突発的・発作的・反射的・突然・ひょっこり・...

青天の霹靂の用語解説を読む

コトバンク for iPhone

コトバンク for Android