最新 地学事典 「回転流体の平衡形」の解説
かいてんりゅうたいのへいこうけい
回転流体の平衡形
equilibrium form of rotating fluid
角速度ωで回転する流体は,その密度ρが一定で,ω2/2πGρ<0.2247(Gは万有引力定数)のときにのみ,平衡形として回転楕円体になりうる。ρとして地球の平均密度ρ=5.5ɡ/cm3をとればω<2π/2.5[時間-1]。上の制限のもとで,あるωの値に対し実在しうる回転楕円体の扁平率αは大小二つの値がある。ρ=5.5ɡ/cm3でωとして実際の地球の値をとると,現実的なαはα=1/230程度。また外部ポテンシャル場がわかっていれば,内部で密度変化のある回転流体の扁平率がわかる。これを解き,H.Jeffreys(1963)は人工衛星の結果からα=1/299.67とした。また流体内等密度面の理論から,E.C.Bullard(1948)は地球の内核の扁平率αをα=1/390とした。
執筆者:藤井 陽一郎
出典 平凡社「最新 地学事典」最新 地学事典について 情報

