国崩し(読み)クニクズシ

デジタル大辞泉 「国崩し」の意味・読み・例文・類語

くに‐くずし〔‐くづし〕【国崩し】

国土をもくずすの意》初期大砲のこと。16世紀、大友宗麟おおともそうりんがポルトガル人から石火矢いしびやを得て、名づけたという。

出典 小学館デジタル大辞泉について 情報 | 凡例

世界大百科事典(旧版)内の国崩しの言及

【石川五右衛門】より

…これをもってしても,歌舞伎や浄瑠璃の舞台で五右衛門の人間像が育成された事実が了解されよう。歌舞伎・浄瑠璃における〈五右衛門物〉は,当初,史実として確認される釜煎りの刑を最終場面に据えて,お家騒動に巻き込まれ義賊に身をやつした五右衛門の苦心を描く構成を基本としたが,やがて歌舞伎の役柄でいう国崩し,つまり天下国家の転覆を狙うスケールの大きな悪人のキャラクターが与えられ,義賊という性格を越えて,より怪奇で魅力的な大盗賊へと変貌した。この場合,豊臣秀吉が五右衛門に対抗する役回りを演じることになるが,いわゆるひきたて役の域をでない。…

【実悪】より

…いかにも腹黒く見えるからである。実悪のうち,お家物に登場する悪人は〈国崩し〉と称する。【渡辺 保】。…

※「国崩し」について言及している用語解説の一部を掲載しています。

出典|株式会社平凡社「世界大百科事典(旧版)」

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