百科事典マイペディア 「国際満載喫水線条約」の意味・わかりやすい解説
国際満載喫水線条約【こくさいまんさいきっすいせんじょうやく】
出典 株式会社平凡社百科事典マイペディアについて 情報
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…ニューヨークへ向かう処女航海の途中,1912年4月14日深夜ニューファンドランド沖で氷山に衝突して,約3時間後に沈没,2201名の乗船者のうち1490名が死亡し,世界に衝撃を与えた。事件後の調査によって,救命設備の不備,無線の取扱いおよび救命艇の操作の習熟が不十分であったことが指摘され,この事故が契機となって,13年第1回国際海上人命安全会議がロンドンで開催され,29年に〈海上における人命の安全のための国際条約〉の締結となり,30年には〈国際満載喫水線条約〉が締結された。タイタニック号事件の前後にも,アメリカのゼネラル・スローカム号(1904年6月15日,ニューヨークで火災のために1030名死亡),カナダのエンプレス・オブ・アイルランド号(1914年5月29日,セント・ローレンス河口で石炭船と衝突して沈没し1012名死亡)の大規模海難があった。…
…さらに,船体の中央部には満載喫水線を標示するよう定められており,船はこの満載喫水線をこえて積荷を積載してはならない(図参照)。水面から船の甲板までの高さを乾玄(フリーボードfreeboard)というが,喫水が深くなれば乾玄は小さくなり,海が荒れた場合には危険になるため,〈国際満載喫水線条約〉によって満載喫水線の定め方が規定されている。これに従って日本では〈船舶安全法〉により,運輸省または船級協会(日本海事協会)が船の検査を行い満載喫水線を定めることになっている。…
※「国際満載喫水線条約」について言及している用語解説の一部を掲載しています。
出典|株式会社平凡社「世界大百科事典(旧版)」
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