普及版 字通 「圻」の読み・字形・画数・意味
圻
7画
(異体字)垠
9画
[字訓] かぎり
[説文解字]
[字形] 形声
声符は斤(きん)。斤に沂・(祈)(き)の声がある。〔説文〕十三下に「垠(ぎん)は地の垠なり。一に曰く、岸なり」とし、その或(ある)体として斤に従う圻を録する。〔左伝、昭二十三年〕に「今土は數圻」とあり、圻とは方千里をいう。〔玉〕に「圻なり」とし、また合わせて〔左伝〕の〔杜預注〕を引く。方千里とは王畿の意である。
[訓義]
1. 王畿方千里の地をいう。へり、岸。
2. かぎり、はて。
[古辞書の訓]
〔名義抄〕圻 ホトリ・カギリ 〔字鏡集〕圻 キハ・サク・カギル・キシ・ヒラク・カギリ・カキ
[語系]
圻・垠nginは同字。また、岸ngan、巖(巌)ngeam、限henはみな声義近く、地形の険しい、限界のところをいう。
[熟語]
圻界▶・圻鄂▶・圻岸▶・圻郊▶・圻田▶・圻内▶・圻父▶・圻埒▶
[下接語]
雲圻・華圻・遐圻・廻圻・海圻・京圻・郊圻・数圻・封圻
出典 平凡社「普及版 字通」普及版 字通について 情報