垣穂なす(読み)かきほなす

精選版 日本国語大辞典 「垣穂なす」の意味・読み・例文・類語

かきほ【垣穂】 なす

  1. ( 「人」「人言」などを修飾する枕詞的な慣用句 )
  2. 物をへだてる垣のように、互いの仲をへだてる。また、悪くいう。
    1. [初出の実例]「垣穂成(かきほなす)人辞(ひとごと)聞きてわが背子が情(こころ)たゆたひ逢はぬこの頃」(出典万葉集(8C後)四・七一三)
  3. まわりをとり囲む垣のように多い。
    1. [初出の実例]「垣廬鳴(かきほなす)人は言へども狛錦(こまにしき)紐解き開けし君(きみ)ならなくに」(出典:万葉集(8C後)一一・二四〇五)

出典 精選版 日本国語大辞典精選版 日本国語大辞典について 情報 | 凡例

関連語 こころ 実例 初出

「歓喜の歌」の合唱で知られ、聴力をほぼ失ったベートーベンが晩年に完成させた最後の交響曲。第4楽章にある合唱は人生の苦悩と喜び、全人類の兄弟愛をたたえたシラーの詩が基で欧州連合(EU)の歌にも指定され...

ベートーベンの「第九」の用語解説を読む