20世紀日本人名事典 「堀木フミ子」の解説
堀木 フミ子
ホリキ フミコ
昭和期のマッサージ師 堀木訴訟原告。
- 生年
- 大正8(1919)年
- 没年
- 昭和61(1986)年1月16日
- 出生地
- 鹿児島県十島村
- 経歴
- 母子家庭に育ち、3歳で失明。13歳のとき母をなくし、神戸市に出てマッサージ師に。その後結婚したが、夫が家出して二人の子供が手元に残された。昭和45年7月障害者年金と児童扶養手当の併給が禁止されていることを知り、これは憲法の「法の下の平等」に違反するとして提訴。一審では勝訴したが二審で敗訴。57年7月の最高裁でも敗訴が確定したが、のち法が改正され、併給ができるようになるなど、国の福祉行政に大きな影響を与えた。62年、支援者らがその闘いの足跡を記録に残したいと、6年がかりでまとめた「堀木訴訟運動史」が出版された。
出典 日外アソシエーツ「20世紀日本人名事典」(2004年刊)20世紀日本人名事典について 情報