足跡(読み)ソクセキ

デジタル大辞泉 「足跡」の意味・読み・例文・類語

そく‐せき【足跡】

あしあと。歩いたあと。「諸国足跡を残す」
仕事のうえでの成果業績。「物理学の発展に大きな足跡を残す」
[類語](1歴史来歴由来由緒ゆいしょ縁起沿革変遷道程歴程歩み年輪いわれ故事因縁来由成り立ちルーツ始まる因る/(2金字塔遺産実績成績業績成果偉業遺業勲功偉功事績収穫結実実り治績功績功労手柄殊勲偉勲巨歩

あし‐あと【足跡】

人や動物が歩いたあとに残る足の形。
立ち寄った道筋。逃げた行方。足どり。
業績。そくせき。「研究に偉大な足跡を残す」

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精選版 日本国語大辞典 「足跡」の意味・読み・例文・類語

そく‐せき【足跡】

  1. 〘 名詞 〙
  2. 地に残された足形。あしあと。通過のあと。
    1. [初出の実例]「予以学子長之遊。足跡遍天下。可以廬者。可以航者。無到者」(出典:竹居清事(1455頃)題江山小景)
  3. 人の成し遂げた行為のあと。業績。
    1. [初出の実例]「雨瀟々」(出典:<出典>)
  4. ( ━する ) 出かけること。足をのばすこと。
    1. [初出の実例]「保養を思ひ立ちて忍ケ岡より金龍山、墨堤亀井戸等へ足跡(ソクセキ)して当日の散財若干の内にて車賃三十銭を費し」(出典:最暗黒之東京(1893)〈松原岩五郎〉二七)

あし‐あと【足跡】

  1. 〘 名詞 〙
  2. 人や動物が歩いたあとに残る足型。
    1. [初出の実例]「水の北岸に盤石の上に仏の脚跡(アシアト)有り」(出典:大慈恩寺三蔵法師伝永久四年点(1116)二)
  3. 人の通っていった道筋、経路。犯人などが逃げたゆくえ。あしどり。
  4. 過去になしたこと。また、残した業績。そくせき。
    1. [初出の実例]「深く此国に入りしより〈略〉只だ先人の践痕(アシアト)を追ひしのみ」(出典:亜非利加内地三十五日間空中旅行(1883‐84)〈井上勤訳〉四)
  5. 相場の変動したあと。

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改訂新版 世界大百科事典 「足跡」の意味・わかりやすい解説

足跡 (あしあと)

最も広い意味では,動物が生まれてから死ぬまで,地上にしるした生活の軌跡であり,単なる足跡(狭義)だけでなく,動物が踏みならした通り跡trail,さらには食べ跡,巣跡,糞(ふん),生痕化石などまでを包含することができる。

 足跡foot printは地上に限らず,雪や氷や草むらや落葉の上など動物が歩いた跡には必ずしるされるものであるが,これを読みとるには二つの条件がいる。

 一つは足跡がはっきり残っているかどうかである。固い岩盤,粗い砂礫(されき),流れの速い川底,落葉の堆積,草むらなどでは,ふつうは残らないか,はっきりしないものである。いま一つは,目に見えている足跡がなんという種類の動物のものであり,それがどういう状況であったかを判断し理解することができるかどうかである。〈足跡を読む〉とはふつうこの場合をいう。

 足跡には足裏の接地のぐあいによって,獣の場合,蹠行しよこう),半蹠行,趾行(しこう),蹄行の区分がある。ヒト,サル,クマのように,手のひら,足裏全部(かかとまで)をつけてのっしのっしと歩く場合が蹠行であり,アナグマイタチのように,足裏の半分ほどは接地するが,かかとはつかない歩き方が半蹠行である。イヌ,ネコのように,指の裏側にある肉のふくらみが,クッションの役割をする指球(後足の場合は趾球)と,各指のつけねの部分に発達する同じような役を果たす指間球(趾間球)の部分をつけて歩くのが趾行であり,ウマ,イノシシなど有蹄獣が,足指の先端のひづめの部分だけで歩く場合が蹄行である。蹠行は原始的な歩き方で,趾行,蹄行と進むに従って,駆ける速さが速くなってくる。

 同じ動物でもさまざまな歩き方があり,それによって足跡のつきぐあいも少しずつ変わってくる。常歩(なみあしwalking)というのは短い歩幅でのこのこ歩く場合であり,速歩(だくあしtrotting)はキツネなどが足早にとことこと軽く駆ける場合をいい,繫駕(けいが)レースのウマの駆け方はこれである。襲歩(かけあしgallopまたはrunning)は全力疾走の場合で,競走馬やドッグレースのイヌなどの駆け方である。一般に歩いているときよりも駆けるときのほうが,足跡は大きく深くつくものである。

 鳥の場合も同様に,スズメのような小鳥によく見られるぴょんぴょん歩き(hopping)と,ニワトリやハトがするのこのこ歩き(walking)とがあってそれぞれに足跡のつき方が違う。

 足跡を判別しこれを追跡することをトラッキングtrackingといい,狩猟や野外動物学のうえでは重要な技術である。足跡を記録し,その意味するものを解読し,それを科学的に立証していくことは,野外レクリエーションとしても楽しい。新しい自然観察活動の中でも,高く位置づけられている。
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デジタル大辞泉プラス 「足跡」の解説

足跡

日本のポピュラー音楽。歌は日本のバンド、ロードオブメジャー。2003年発売。作詞・作曲:北川賢一。テレビ東京系で放送のクイズ番組「クイズ赤恥青恥(あかっぱじあおっぱじ)」のエンディングテーマに起用。

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普及版 字通 「足跡」の読み・字形・画数・意味

【足跡】そくせき

足迹。

字通「足」の項目を見る

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