堀江郷(読み)ほりえごう

日本歴史地名大系 「堀江郷」の解説

堀江郷
ほりえごう

和名抄」東急本に「保里江」と訓ずる。高山寺本には記載はない。天平勝宝七年(七五五)三月九日付越前国司公験(東大寺文書)に郷名がみえ、竹田たけだ川北岸の現坂井郡芦原あわら堀江十楽ほりえじゆうらく付近に比定される。ただし同文書によると東大寺が大伴宿禰麻呂から堀江郷の地を買得し、これがのちの桑原くわばら庄となるが、同庄が現坂井郡金津かなづ町の東南桑原の地一帯と考えられるので、堀江郷域は相当広大な地域にわたっていたことになる。

出典 平凡社「日本歴史地名大系」日本歴史地名大系について 情報

今日のキーワード

ベートーベンの「第九」

「歓喜の歌」の合唱で知られ、聴力をほぼ失ったベートーベンが晩年に完成させた最後の交響曲。第4楽章にある合唱は人生の苦悩と喜び、全人類の兄弟愛をたたえたシラーの詩が基で欧州連合(EU)の歌にも指定され...

ベートーベンの「第九」の用語解説を読む

コトバンク for iPhone

コトバンク for Android