堆積残留磁化(読み)タイセキザンリュウジカ

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最新 地学事典 「堆積残留磁化」の解説

たいせきざんりゅうじか
堆積残留磁化

detrital remanent magnetization ,depositional remanent magnetization

強磁性体を含む微小な粒子が広い意味で堆積の過程で獲得する残留磁化DRM略称水中および含水率が十分高い状態の堆積物中では,磁性粒子は地球磁場との相互作用によって配向し,堆積物の密度上昇に伴って残留磁化として固着される。堆積物の圧密脱水・続成などは磁化の固着をうながし,生物擾乱作用は逆に作用する。深海底堆積物の例では,ほとんどの磁性粒子は海底面から10cm程度まで埋積される間に外部磁場の影響を受けなくなり,この深さをlock-in depthなどという。水中の磁化過程を狭義の堆積残留磁化(depositional remanent magnetization),それ以降の過程を堆積後残留磁化(post-depositional remanent magnetization)として分けることもあるが,厳密な区別は困難なのでdetrital remanent magnetizationと包括的に呼ぶのがよい。堆積物の磁化は,過去の地球磁場の連続的変化を知るうえで最も優れた媒体であり,古地磁気学の重要な対象となっている。深海底堆積物のDRMが地球磁場を忠実に記録していることはよく知られている。一方,粗粒な堆積物では磁化が必ずしも地球磁場と平行に獲得されなかったり,堆積物の圧密が進むと伏角が浅くなる伏角誤差(inclination error)や磁化の減少などが実験的に知られている。また,DRM強度を非履歴性残留磁化などで規格化して古地球磁場強度を推定することが試みられている。参考文献L.Tauxe(1993) Rev. Geoph.,Vol.31

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出典 平凡社「最新 地学事典」最新 地学事典について 情報

世界大百科事典(旧版)内の堆積残留磁化の言及

【自然残留磁気】より

…強磁性鉱物粒子が地球磁場中で沈殿,堆積するとき,外部磁場方向を向いた残留磁化をもつ。この磁化を堆積残留磁化と呼ぶ。以上が自然残留磁化のおもなものである。…

※「堆積残留磁化」について言及している用語解説の一部を掲載しています。

出典|株式会社平凡社「世界大百科事典(旧版)」

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