塗込める(読み)ヌリコメル

デジタル大辞泉 「塗込める」の意味・読み・例文・類語

ぬり‐こ・める【塗(り)込める/塗り籠める】

[動マ下一][文]ぬりこ・む[マ下二]外側から見えないように上から塗り固める。塗ってすきまをなくす。「壁に経文を―・める」
[類語]塗るなす掃く付ける塗り付ける塗りたくる塗布する塗抹する塗擦する塗装する塗り立てる塗り潰す塗り替える擦り付ける

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精選版 日本国語大辞典 「塗込める」の意味・読み・例文・類語

ぬり‐こ・める【塗籠・塗込】

  1. 〘 他動詞 マ行下一段活用 〙
    [ 文語形 ]ぬりこ・む 〘 他動詞 マ行下二段活用 〙 塗って中に入れる。内に物を入れて、上またはまわりから塗りかためる。また、塗ってすき間をなくす。ぬりこむ。
    1. [初出の実例]「それかくさせ給へといへば、ぬりこめたる所に、みな取り置きつれば」(出典:堤中納言物語(11C中‐13C頃)貝あはせ)
    2. 「あたりが夕もやにぬりこめられた頃」(出典:島の果て(1948)〈島尾敏雄〉)

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