塗籠・塗込(読み)ぬりこむ

精選版 日本国語大辞典 「塗籠・塗込」の意味・読み・例文・類語

ぬり‐こ・む【塗籠・塗込】

[1] 〘他マ五(四)〙 =ぬりこめる(塗籠)
※それから(1909)〈夏目漱石〉一「香油を塗(ヌ)り込(コ)んだあとを」
[2] 〘他マ下二〙 ⇒ぬりこめる(塗籠)

ぬり‐こ・める【塗籠・塗込】

〘他マ下一〙 ぬりこ・む 〘他マ下二〙 塗って中に入れる。内に物を入れて、上またはまわりから塗りかためる。また、塗ってすき間をなくす。ぬりこむ。
堤中納言(11C中‐13C頃)貝あはせ「それかくさせ給へといへば、ぬりこめたる所に、みな取り置きつれば」
※島の果て(1948)〈島尾敏雄〉「あたりが夕もやにぬりこめられた頃」

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