香油(読み)コウユ

精選版 日本国語大辞典 「香油」の意味・読み・例文・類語

こう‐ゆカウ‥【香油】

  1. 〘 名詞 〙 化粧用品の一つ。香料入りの油。
  2. からだに塗るもの。
    1. [初出の実例]「衆僧、浴畢(あむしをはり)て香油を身に塗る」(出典今昔物語集(1120頃か)二)
    2. [その他の文献]〔北史‐赤土国伝〕
  3. 頭髪につけるもの。鬢(びん)付け油、ポマードの類。
    1. [初出の実例]「香油(カウユ)に光る髪が一握程、狭い額に垂れ掛かってゐる」(出典:青年(1910‐11)〈森鴎外〉一七)

出典 精選版 日本国語大辞典精選版 日本国語大辞典について 情報 | 凡例

世界大百科事典(旧版)内の香油の言及

【チューベローズ】より

… 花はインドネシアで中国料理のスープに利用されるという。また香油tuberose flower oilが花1tから1kgほど抽出され,香水の原料として重用される。現代のフランス香水の大部分には多少とも混入されているという。…

※「香油」について言及している用語解説の一部を掲載しています。

出典|株式会社平凡社「世界大百科事典(旧版)」

今日のキーワード

デジタル貿易

国境を越えて、データや情報の移転を伴う商取引の総称。ECサイトやコンテンツ配信サービスの利用、国外にある宿泊施設の予約など、インターネットを基盤とし、電子的または物理的に提供される製品・サービス全般を...

デジタル貿易の用語解説を読む

コトバンク for iPhone

コトバンク for Android