夏焼庄(読み)なつやきのしよう

日本歴史地名大系 「夏焼庄」の解説

夏焼庄
なつやきのしよう

香春かわら岳西麓、金辺きべ川流域の現夏吉なつよしに比定される宇佐宮弥勒寺喜多きた院領庄園。鎌倉時代初期とみられる弥勒寺喜多院所領注進状(石清水文書/大日本古文書四―二)に「夏焼名田六十丁」とみえるが、庄号を称していない。嘉元二年(一三〇四)一一月日の夏焼庄馬上検注取帳目録案(櫟木文書/鎌倉遺文二九)によれば、すでに立庄されており、田数八一町二反余、うち年荒・川成が一六町六反余、現作田が六二町五反余で、現作田のうちに損田二一町五反余などがあり、定得田は二一町余。

出典 平凡社「日本歴史地名大系」日本歴史地名大系について 情報

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