夕付く(読み)ユウヅク

デジタル大辞泉 「夕付く」の意味・読み・例文・類語

ゆう‐づ・く〔ゆふ‐〕【夕付く】

[動カ五(四)]夕方になる。
「外の日の光は、何時の間にか、黄いろく―・いた」〈芥川・運〉
[動カ下二]に同じ。
「―・けて、いとめづらしき文あり」〈かげろふ・中〉

出典 小学館デジタル大辞泉について 情報 | 凡例

精選版 日本国語大辞典 「夕付く」の意味・読み・例文・類語

ゆう‐づ・くゆふ‥【夕付】

  1. [ 1 ] 〘 自動詞 カ行下二段活用 〙 夕方になる。夕方に近づく。宵にまたがる。
    1. [初出の実例]「日の暮れつればいとくちをしかりつるに、夕づけて」(出典:宇津保物語(970‐999頃)俊蔭)
  2. [ 2 ] 〘 自動詞 カ行四段活用 〙 [ 一 ]に同じ。
    1. [初出の実例]「ある月の夕づく頃、いささか風の心ちあらせ給ひしより」(出典:蘭東事始(1815)序)

出典 精選版 日本国語大辞典精選版 日本国語大辞典について 情報 | 凡例

今日のキーワード

南海トラフ臨時情報

東海沖から九州沖の海底に延びる溝状の地形(トラフ)沿いで、巨大地震発生の可能性が相対的に高まった場合に気象庁が発表する。2019年に運用が始まった。想定震源域でマグニチュード(M)6・8以上の地震が...

南海トラフ臨時情報の用語解説を読む

コトバンク for iPhone

コトバンク for Android