旺文社世界史事典 三訂版 「大コロンビア共和国」の解説
大コロンビア共和国
だいコロンビアきょうわこく
Gran Colombia
すでに1811年ベネズエラで独立運動を開始していたシモン=ボリバルらが,スペインからの独立を容易にすることを目的に,19年ベネズエラ,ヌエバ−グラナダ(コロンビア),エクアドルを合併して単一の強力な中央集権国家の建設を決議して成立。首都をボゴタとし,大統領にボリバルを選任した。しかし,各地域のボゴタ中央政府への反発,連邦主義者と中央集権主義者との対立,イギリスの財政援助不履行などで内部矛盾が露呈し,地域間の対立抗争が激化。ベネズエラの反乱や連邦主義者の蜂起が企てられたのち,1830年ボリバルが死去すると,3国が分離独立して崩壊。
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