後世(読み)ごせ

精選版 日本国語大辞典「後世」の解説

ご‐せ【後世】

〘名〙 仏語。
① 生まれかわった後の世後生(ごしょう)来世
落窪(10C後)四「我が子ども七人あれど、かく現後世嬉しき目見せつるや有りつる」 〔色葉字類抄(1177‐81)〕〔大集経‐一六〕
死後の世界で幸福に暮らすこと。後世の安楽
※観智院本三宝絵(984)中「ただはくは大徳後世を引導し給へ」
[語誌](1)類義の「後生(ごしょう)」が来世のために積む功徳の方へ意味を広げていったのに対して、「後世」は、「後世を願う」などの、極楽往生を願う場合の用法が多く、それが転じて②のように死後の安楽そのものを意味するようになった。
(2)漢音よみのコウセイは、「色葉字類抄」には見えないが、「文明本節用集」では「孝経」の引用部分に見え、仏教語としてのゴセとははっきり区別されていたと思われる。

こう‐せい【後世】

〘名〙
① 後にくる時代。のちの世。後代
※続日本紀‐養老五年(721)一〇月丁亥「冝〈略〉謚号称其国其北郡朝庭馭宇天皇。流伝後世
※却来(1433)「当道の家名を、後世にのこすべき人躰あらずとおもひけるやらん」 〔易経‐繋辞下〕
② 後の世の人。子孫。
※菟玖波集(1356)「美誉雖後世、佳句不遺音」 〔史記‐秦始皇本紀〕
※洒落本・不仁野夫鑑(1787)序「古方でもなく後世(コウセイ)でもなくせう事なしの山師の玄関見脈」

ご‐せい【後世】

〘名〙 =ごせ(後世)
江戸から東京へ(1922)〈矢田挿雲〉八「を剃って文恭院様の後世(ゴセイ)を弔ふことを許された」

のち‐せ【後世】

〘名〙 のちの世。こうせい末代
浄瑠璃・今宮心中(1711頃)下「ふでもあれかし我心かいてのちせにとどめたや」

あと‐せ【後世】

〘名〙
① 跡目を継ぐ人。相続人。
② 後添いの夫。後夫(ごふ)

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デジタル大辞泉「後世」の解説

ご‐せ【後世】

仏語。
死後の世界。あの世。来世。後生ごしょう。のちのよ。「後世を弔う」→現世げんせ前世ぜんせ
来世の安楽。「後世を願う」
[類語]煉獄地獄奈落彼の世後の世後生来世冥土冥府冥界幽冥幽界黄泉よみ黄泉こうせん霊界草葉の陰泉下

こう‐せい【後世】

自分たちの生きている時代のあとに来る時代。のちの世。「後世に名を残す」
のちの世の人。子孫。「後世に伝えたい文化遺産」
[類語]末代後代次代後の世末の世

のち‐せ【後世】

のちの世。こうせい。
「我が心、書いて―に留めたや」〈今宮の心中

ご‐せい【後世】

ごせ(後世)

出典 小学館デジタル大辞泉について 情報 | 凡例

普及版 字通「後世」の解説

【後世】こうせい

後の時代。〔易、辞伝下〕上古は居して野處す。後世の人、之れに易(か)ふるに宮室を以てし、~以て風雨を待つ。

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