後世(読み)コウセイ

デジタル大辞泉の解説

こう‐せい【後世】

自分たちの生きている時代のあとに来る時代。のちの世。「後世に名を残す」
のちの世の人。子孫。「後世に伝えたい文化遺産

ご‐せ【後世】

仏語。
死後の世界。あの世。来世。後生(ごしょう)。のちのよ。「後世を弔う」→現世(げんせ)前世(ぜんせ)
来世の安楽。「後世を願う」

ご‐せい【後世】

ごせ(後世)

のち‐せ【後世】

のちの世。こうせい。
「我が心、書いて―に留めたや」〈浄・今宮の心中

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大辞林 第三版の解説

こうせい【後世】

のちの時代。のちの世。また、のちの世の人。子孫。 「 -に名を残す」 → 後生(補説欄)

ごせ【後世】

〘仏〙
死後の世界。来世。後生ごしよう。 → 前世現世
来世での安楽。後生善所ごしようぜんしよ。 「 -を願う」
[句項目] 後世を弔う

ごせい【後世】

ごせ(後世)」に同じ。

出典 三省堂大辞林 第三版について 情報

精選版 日本国語大辞典の解説

あと‐せ【後世】

〘名〙
跡目を継ぐ人。相続人
後添いの夫。後夫(ごふ)

こう‐せい【後世】

〘名〙
① 後にくる時代。のちの世。後代
※続日本紀‐養老五年(721)一〇月丁亥「冝〈略〉謚号称其国其北郡朝庭馭宇天皇。流伝後世
※却来華(1433)「当道の家名を、後世にのこすべき人躰あらずとおもひけるやらん」 〔易経‐繋辞下〕
後の世の人。子孫。
菟玖波集(1356)序「美誉雖後世、佳句不遺音」 〔史記‐秦始皇本紀〕
※洒落本・不仁野夫鑑(1787)序「古方でもなく後世(コウセイ)でもなくせう事なしの山師の玄関見脈」

ご‐せ【後世】

〘名〙 仏語。
① 生まれかわった後の世。後生(ごしょう)。来世。
※落窪(10C後)四「我が子ども七人あれど、かく現世後世嬉しき目見せつるや有りつる」 〔色葉字類抄(1177‐81)〕〔大集経‐一六〕
② 死後の世界で幸福に暮らすこと。後世の安楽。
※観智院本三宝絵(984)中「ただ願はくは大徳後世を引導し給へ」
[語誌](1)類義の「後生(ごしょう)」が来世のために積む功徳の方へ意味を広げていったのに対して、「後世」は、「後世を願う」などの、極楽往生を願う場合の用法が多く、それが転じて②のように死後の安楽そのものを意味するようになった。
(2)漢音よみのコウセイは、「色葉字類抄」には見えないが、「文明本節用集」では「孝経」の引用部分に見え、仏教語としてのゴセとははっきり区別されていたと思われる。

ご‐せい【後世】

〘名〙 =ごせ(後世)
※江戸から東京へ(1922)〈矢田挿雲〉八「髪を剃って文恭院様の後世(ゴセイ)を弔ふことを許された」

のち‐せ【後世】

〘名〙 のちの世。こうせい。末代
浄瑠璃今宮心中(1711頃)下「ふでもあれかし我心かいてのちせにとどめたや」

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