大口定期預金(読み)おおぐちていきよきん

ブリタニカ国際大百科事典 小項目事典 「大口定期預金」の意味・わかりやすい解説

大口定期預金
おおぐちていきよきん

大口定期預金は最低預入額が大きく,金利が自由化された定期預金。厳密には大口定期預金という金融商品はなく,最低預入額が 1000万円以上の自由金利定期預金の総称である。 1985年 10月に最低預入額 10億円で導入されたのが最初で,以後段階的に最低預入額は引下げられ,91年 11月には 300万円となった。その結果,金利選好が高まり残高は 91年度末で 222兆 9000億円に達している。金利は確定金利であり,金融機関と預金者との相対交渉で決るが,実際はおおむね1週間ごとに基準金利を設定している。

出典 ブリタニカ国際大百科事典 小項目事典ブリタニカ国際大百科事典 小項目事典について 情報

今日のキーワード

焦土作戦

敵対的買収に対する防衛策のひとつ。買収対象となった企業が、重要な資産や事業部門を手放し、買収者にとっての成果を事前に減じ、魅力を失わせる方法である。侵入してきた外敵に武器や食料を与えないように、事前に...

焦土作戦の用語解説を読む

コトバンク for iPhone

コトバンク for Android