デジタル大辞泉
「実際」の意味・読み・例文・類語
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じっ‐さい【実際】
- [ 1 ] 〘 名詞 〙
- ① ( [梵語] bhūta-koṭi の訳語。真実の辺際という意で、涅槃の実証をいう語 ) 仏語。涅槃、または真如の異称。
- [初出の実例]「実際は源の一なる事を達して、方便は流の異(ことなる)を莫レ隔」(出典:梵舜本沙石集(1283)四)
- [その他の文献]〔大智度論‐三二〕
- ② 真実の状態。物事のありのままの様子。〔文明本節用集(室町中)〕
- ③ 想像や理論などでなく、実地の場合。
- [初出の実例]「是謂二儒者本領一、是謂二学問実際一」(出典:童子問(1707)中)
- 「理論の半分をも実際(ジッサイ)にはほとほと行ひ得ざるからに」(出典:当世書生気質(1885‐86)〈坪内逍遙〉はしがき)
- [ 2 ] 〘 副詞 〙 うそではなくそれが事実であることを表わす語。ほんとうのところ。ほんとうに。まったく。実に。転じて、修飾する語を強調する場合にも用いる。
- [初出の実例]「実際然うだね、僕も然う思っとる」(出典:多情多恨(1896)〈尾崎紅葉〉前)
出典 精選版 日本国語大辞典精選版 日本国語大辞典について 情報 | 凡例
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