デジタル大辞泉 「実際」の意味・読み・例文・類語 じっ‐さい【実際】 [名]1 物事のあるがままの状態。「老人医療の実際に目を向ける」「実際は経営が苦しい」2 想像や理論でなく、実地の場合。「実際に応用する」「実際にあった話」「実際問題」3 仏語。真如、または無余涅槃むよねはんのこと。存在の究極的な姿。[副]ほんとに。実に。確かに。「あの時は実際だめだと思った」「実際やってみると難しい」[類語](1)(2)実地・現実・本当・実情・実相・実態・実像・内実・事実・如実・リアル・真実・真相・有りのまま・有り様よう・実まこと・事情・実況・得体・現実・現実的・実際的・実地・現に・臨場感・史実・真正・実の・正真正銘・紛れもない・他ならない/本に・本当・まことに・実に・真に・全く・まさに・まさしく・ひとえに・切せつ・げに・現に・ほとほと・すっかり・つくづく・全く以て・何とも・実以て・真実・真個・真正・正真しょうしん・事実・紛れもない・他ならない・有りのまま・現実・そのもの・神しん以て・神かみ掛けて・ほんま・正真正銘・いかにも 出典 小学館デジタル大辞泉について 情報 | 凡例 Sponserd by
精選版 日本国語大辞典 「実際」の意味・読み・例文・類語 じっ‐さい【実際】 [ 1 ] 〘 名詞 〙① ( [梵語] bhūta-koṭi の訳語。真実の辺際という意で、涅槃の実証をいう語 ) 仏語。涅槃、または真如の異称。[初出の実例]「実際は源の一なる事を達して、方便は流の異(ことなる)を莫レ隔」(出典:梵舜本沙石集(1283)四)[その他の文献]〔大智度論‐三二〕② 真実の状態。物事のありのままの様子。〔文明本節用集(室町中)〕③ 想像や理論などでなく、実地の場合。[初出の実例]「是謂二儒者本領一、是謂二学問実際一」(出典:童子問(1707)中)「理論の半分をも実際(ジッサイ)にはほとほと行ひ得ざるからに」(出典:当世書生気質(1885‐86)〈坪内逍遙〉はしがき)[ 2 ] 〘 副詞 〙 うそではなくそれが事実であることを表わす語。ほんとうのところ。ほんとうに。まったく。実に。転じて、修飾する語を強調する場合にも用いる。[初出の実例]「実際然うだね、僕も然う思っとる」(出典:多情多恨(1896)〈尾崎紅葉〉前) 出典 精選版 日本国語大辞典精選版 日本国語大辞典について 情報 | 凡例 Sponserd by