最新 地学事典 「大島変成岩」の解説
おおしまへんせいがん
大島変成岩
Oshima metamorphic rocks
愛媛県八幡浜市西方の八幡浜大島のうち,北部の大島南端部に約500mにわたって分布する変成岩─火成岩複合岩体。高木秀雄(1991)命名。大島変成岩の北端は三波川帯みかぶ(御荷鉾)ユニットの緑色片岩と断層で接する。角閃岩相〜グラニュライト相の変成作用を受けたはんれい岩,閃緑岩,トーナル岩などを原岩とする片麻状〜マイロナイト状層状岩体で,砂・泥質〜石灰珪質片麻岩,角閃岩が挟在し,超苦鉄質岩をブロック状に包有する花崗岩質アグマタイトも認められる。4ステージのマイロナイト化および剪断帯形成が確認され,この剪断帯と平行なシュードタキライト断層群が広範に発達する。砕屑性ジルコンから約2,000〜140MaのU-Pb年代値が得られ,120Maの主要な高温変成作用と110Maの火成岩貫入に伴う再加熱が明らかにされ,肥後変成岩体,関東山地,日立・阿武隈地域の白亜紀変成・火成複合岩体との関連が検討されている。大島変成岩中のシュードタキライトは,約100MaのモナザイトU-Pb-Th年代が得られ,2003年に天然記念物に指定された。
執筆者:小山内 康人
出典 平凡社「最新 地学事典」最新 地学事典について 情報

