大時代(読み)オオジダイ

デジタル大辞泉 「大時代」の意味・読み・例文・類語

おお‐じだい〔おほ‐〕【大時代】

[名・形動]
大時代物」の略。
古めかしく大げさで時代遅れなこと。また、そのさま。「大時代なせりふ」

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精選版 日本国語大辞典 「大時代」の意味・読み・例文・類語

おお‐じだいおほ‥【大時代】

  1. 〘 名詞 〙
  2. おおじだいきょうげん(大時代狂言)」または、「おおじだいもの(大時代物)」の略。
    1. [初出の実例]「前回には、一番目狂言の大時代な芝居話を申し上げましたが」(出典:落語・孝行娘(1898)〈六代目桂文治〉)
  3. ( 形動 ) ( から転じて ) ひどく古びた時代遅れの物事のさま。きわめて古風なこと。
    1. [初出の実例]「次郎さんが、また大時代をいってるぢゃあありませんか」(出典:玄武朱雀(1898)〈泉鏡花〉五)
    2. 「『久離切って勘当』という大時代な言葉が」(出典:地唄(1956)〈有吉佐和子〉)

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