… 江戸時代における幕府の建設工事は,作事方を中心とする役所が担当した。作事奉行の下に位する大工頭が工事全体を統轄し(被官,勘定役,定普請同心,諸棟梁などを支配し,工事の検査,出費のチェックなどを行う),その下の大棟梁が設計面の管理や諸職人の手配などを受けもった。幕府の大工頭は江戸前期には鈴木,木原,中井(中井正清),片山の4家,大棟梁には甲良(こうら)(甲良宗広),平内(へいのうち)(平内政信),鶴,辻内の4家があり,いずれも家職として代々世襲された。…
…それが近世に向かって,大工,木挽(こびき),左官,屋根葺,鍛冶など,職人の専門的な分化がすすみ,一方,城郭や町の建設がさかんとなるにつれ,閉鎖的な組織を打ち破って造営工事を合理的に運営する,新しい組織を必要とするようになって,棟梁という個人的技能に基づく工事指導者と組織が成立していったといえる。江戸幕府の建設に関与する職制では,作事方(さくじかた)に大工頭―大棟梁(だいとうりよう)―大工棟梁,小普請方(こぶしんかた)に大工棟梁,大鋸(おが)棟梁・石方棟梁があった。このうち諸職の棟梁たちを統率する大棟梁は,棟梁たちの棟梁という意味である。…
※「大棟梁」について言及している用語解説の一部を掲載しています。
出典|株式会社平凡社「世界大百科事典(旧版)」
各省の長である大臣,および内閣官房長官,特命大臣を助け,特定の政策や企画に参画し,政務を処理する国家公務員法上の特別職。政務官ともいう。2001年1月の中央省庁再編により政務次官が廃止されたのに伴い,...
10/29 小学館の図鑑NEO[新版]動物を追加
10/22 デジタル大辞泉を更新
10/22 デジタル大辞泉プラスを更新
10/1 共同通信ニュース用語解説を追加
9/20 日本大百科全書(ニッポニカ)を更新