大沓間(読み)おおくつま

日本歴史地名大系 「大沓間」の解説

大沓間
おおくつま

中世の史料に散見する地名で、現在の東田中ひがしたなかのうちの沓間が遺称地と考えられる。建武三年(一三三六)二月六日の後醍醐天皇綸旨案(結城文書)に駿河国「藍(沢)御厨内大沓間田在家」とみえ、同所などの替りに三河国渥美あつみ郡内の野田のだ(現愛知県田原町)など九ヵ郷を与えるとしている。同綸旨は宛所を欠いているが、年欠の結城宗弘所領注文写(同文書)に駿河国鮎沢御厨あゆざわみくりや内「大沓間田屋敷」とあることから、白河結城氏の二代目結城宗広に宛てられたものと推察できる。

出典 平凡社「日本歴史地名大系」日本歴史地名大系について 情報

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