大腑(読み)おおふ

精選版 日本国語大辞典 「大腑」の意味・読み・例文・類語

おお‐ふおほ‥【大腑】

  1. 〘 形容動詞ナリ活用 〙 ものおじしないで度胸があるさま。大胆。転じて、道にはずれたことをして平気でいるさま。ずぶといこと。
    1. [初出の実例]「事の外大ふをいふさふらい有けり」(出典:咄本・一休関東咄(1672)上)
    2. 「大腑(フ)な人」(出典譬喩尽(1786)四)

大腑の補助注記

雲形本狂言「茶壺」にも「大腑(おおふ)」という漢字表記と訓みがみられる。

出典 精選版 日本国語大辞典精選版 日本国語大辞典について 情報 | 凡例

関連語 咄本 実例

敵を欺くために、自分の身や味方を苦しめてまで行うはかりごと。また、苦しまぎれに考え出した手立て。苦肉の謀はかりごと。「苦肉の策を講じる」...

苦肉の策の用語解説を読む