日本歴史地名大系 「大阪材木町」の解説
大阪材木町
おおさかざいもくちよう
南北に通る
平安京の条坊では、左京三条四坊二保五町の中央にあたる。
町名は、寛永一四年(一六三七)洛中絵図に「大坂材木丁」とあり、以後変化はない。木版図系では、寛永一八年以前平安城町並図に「同下町」とあり「材木下町」の意と思われる。寛文五年(一六六五)刊「京雀」に「下ざいもく町」、宝暦一二年(一七六二)刊「京町鑑」では、「大坂材木丁」とある。
「京雀」に「ざいもく町・中ざいもく町・下ざいもく町 こゝの三町のうちみなざいもくをうりあきなふ」、「京雀跡追」には「此町に 大雲ひゐな屋有同丁ニ高宮布問屋有」とあり、また、宝永二年(一七〇五)刊「京羽二重」に、信州坂本藩板倉氏の呉服所、「京羽二重織留大全」に両替屋・江戸塗物店がみえる。
出典 平凡社「日本歴史地名大系」日本歴史地名大系について 情報