太平洋十年規模振動(読み)タイヘイヨウジュウネンキボシンドウ

デジタル大辞泉 「太平洋十年規模振動」の意味・読み・例文・類語

たいへいようじゅうねんきぼ‐しんどう〔タイヘイヤウジフネンキボ‐〕【太平洋十年規模振動】

主に、北太平洋の海面水温に見られる、10年から数10年規模の不規則な周期性をもつ変動。北太平洋中央部と北米沿岸で、平均水温からの正負偏差が逆になることが知られる。太平洋中央部および日本東岸は、1940年代から70年代末、および2000年頃から2010年代前半にかけて海面水温が低かった。この状態だとアリューシャン低気圧が弱く、上空偏西風も弱まる傾向がある。PDO(pacific decadal oscillation)。

出典 小学館デジタル大辞泉について 情報 | 凡例

今日のキーワード

カイロス

宇宙事業会社スペースワンが開発した小型ロケット。固体燃料の3段式で、宇宙航空研究開発機構(JAXA)が開発を進めるイプシロンSよりもさらに小さい。スペースワンは契約から打ち上げまでの期間で世界最短を...

カイロスの用語解説を読む

コトバンク for iPhone

コトバンク for Android