日本歴史地名大系 「太平館跡」の解説 太平館跡たいへいたてあと 宮城県:白石市中目村太平館跡[現在地名]白石市大平中目 太平山国道四号沿いの地字太平山(たいへいやま)にある。比高約二八メートル。頂部は一四〇メートルと四〇メートルの平場で、現在は水田となっている。北西辺に土塁が残り、北東隅には太平神社がある。「古城書立之覚」には中目(なかのめ)城と記し、本丸東西三五間・南北二三間、二の丸東西二五間・南北一五間で、中野目日向の居城とする。泰衡(やすひら)館の別称が伝えられ、「観蹟聞老志」は藤原泰衡が築いたとの伝承を記し、その後結城朝光が居住したとしている。中目氏は「伊達正統世次考」永禄元年(一五五八)七月二四日条に、中目右兵衛長政が一族から一家に昇格しており、先祖代代「刈田郡中目邑」に居住したことによって中目を称したと説明している。 出典 平凡社「日本歴史地名大系」日本歴史地名大系について 情報 Sponserd by