奈摩村(読み)なまむら

日本歴史地名大系 「奈摩村」の解説

奈摩村
なまむら

[現在地名]上五島町奈摩郷なまごう

青方あおかた村の北方に位置し、集落は奈摩浦に臨む。南東にばん岳があり、浦に面して曾根そね(現新魚目町)広瀬ひろせ青砂あおさ浦・小河原おがわらなどがある。地名はナ(魚または湊)・マ(海)であろうといわれ、古代以来の烽火に関連するという「ウカイビキ」や「高のろし」の地名が残る。地内の永野ながの藤原広嗣の乱で広嗣が逃れた値賀ちか長野ながの村であるとする説がある。また青方氏・奈摩氏の鎌倉期から室町期にわたる五輪塔が十数基あり、うち奈摩の殿様墓に福井県高浜たかはま日引ひびきで製作された五輪塔(安山岩質凝灰岩製)が一基分ある。

出典 平凡社「日本歴史地名大系」日本歴史地名大系について 情報

今日のキーワード

発見学習

発見という行為の習得を目指す学習。または,発見という行為を通じて学習内容を習得することを目指す学習。発見学習への着想は多くの教育理論に認められるが,一般には,ジェローム・S.ブルーナーが『教育の過程』...

発見学習の用語解説を読む

コトバンク for iPhone

コトバンク for Android