日本歴史地名大系 「上五島町」の解説 上五島町かみごとうちよう 長崎県:南松浦郡上五島町面積:五五・七二平方キロ五島列島の北部、中通(なかどおり)島の北西部に位置する。西は東シナ海に面し、東は有川(ありかわ)町・新魚目(しんうおのめ)町、南は若松(わかまつ)町に接する。南西は若松瀬戸。青方(あおかた)湾の沖に柏(かしわ)島・折(おれ)島・祝言(しゆうげ)島などがあり、南部の西に串(くし)島などがある。半島状の町域ながら南部に山王(さんのう)山(四三九・二メートル)、東部に矢倉(やくら)岳(三八四・四メートル)、北部に番(ばん)岳(三六八・一メートル)・高熨斗(たかのし)山(四三〇・六メートル)などの山嶺があり、谷間を釣道(つりどう)川・相河(あいこ)川・佐野原(さのはら)川・今里(いまざと)川などが流れる。海岸部まで山嶺が迫り、海岸線は屈曲し、奈摩(なま)浦・青方浦・今里浦・浜(はま)ノ浦・青木(あおき)浦・道土井(みちどい)浦など多数の入江を形成しており、天然の良港として利用されてきた。国道三八四号が通るほか、北部に県道の青方港―魚目線がある。福江(ふくえ)および福岡県博多と結ぶ航路がある。 出典 平凡社「日本歴史地名大系」日本歴史地名大系について 情報 Sponserd by