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泉州 センシュウ

百科事典マイペディアの解説

泉州【せんしゅう】

中国,福建省南東部の都市。泉州湾に臨む。元代には西方諸国人によってザイトンと呼ばれ,宋〜元代には中国最大の貿易港として繁栄したが,港口浅く,福州・廈門(アモイ)の開港後は急速に衰えた。
→関連項目市舶司蒲寿庚

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藩名・旧国名がわかる事典の解説

せんしゅう【泉州】

和泉国(いずみのくに)

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世界大百科事典 第2版の解説

せんしゅう【泉州 Quán zhōu】

中国,福建省の南東部沿岸,晋江の下流に位置する港湾商工業都市。唐代に晋江県が置かれ泉州の治所となり,明・清代には泉州府の治所となった。1951年に晋江県の市街区を分離して市が設置された。現在は港内に土砂が堆積して汽船が通れなくなり,晋江流域の物産である木材・茶・サトウキビの集散地にすぎないが,唐・宋時代には中国南東部の国際貿易港として繁栄した。五代に王氏が福建に閩(びん)国をたて,後に留従効(906‐962)がここに拠って独立し,対外貿易を奨励したため,北宋には隆盛に向かった。

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大辞林 第三版の解説

せんしゅう【泉州】

和泉いずみ国の別名。
中国、福建省の台湾海峡に面する港湾都市。唐代から外国貿易で発展。インドやアラブまで航路が通じた。イスラム寺院・景教寺院などの遺跡がある。マルコ=ポーロがザイトンの名でヨーロッパに紹介。チュアンチョウ。

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日本大百科全書(ニッポニカ)の解説

泉州
せんしゅう / チュワンチョウ

中国、福建(ふっけん)省中部にある地級市。4市轄区、5県を管轄し、3県級市を管轄代行するが、そのうち金門(きんもん)県は台湾の支配下にある(2016年時点)。晋江(しんこう)下流の北岸に位置する。人口716万2000(2014)。町の形がコイに似ているところから鯉城(りじょう)、町に刺桐(とげきり)(エリスリナ)が多いことから刺桐城(しとうじょう)とよばれている。唐代から海外交通の要地として開け、宋(そう)末から元初にかけては、ザイトンの名でアラビアからヨーロッパまで知られ、マルコ・ポーロも立ち寄っている。住民は漢民族のほかに回族、ショオ族((よ)族)などの少数民族と数万人の帰国華僑(かきょう)、華僑家族がいる。
 市域は北から南に向かって低くなり、南東部は泉州湾を晋江が埋めた沖積平野である。気候は亜熱帯性で温暖湿潤、年平均気温は20.6℃。リュウガン、ブドウなどの果物の生産量が多い。海上交通の要所であるとともに古くから晋江流域の物資の集散地として栄え、現在も付近の産物を原料として、缶詰、製糖、製粉などの食品加工、製薬などをはじめ、化学、機械、紡織、電子などの工業が盛んである。福厦(ふくか)高速鉄道(福州(ふくしゅう)―厦門(アモイ))、泉肖線((しょうへい)―泉州)などが通じ、同市を終点とする興泉線(興国(こうこく)―泉州)が建設中である。
 市内には古都泉州を語る名勝、旧跡が多い。また多種多様な工芸品が生産されている。古刹(こさつ)開元寺には東西両塔ならびに古代の船体を展示する海外交通史博物館がある。またアラビアとの交流の遺物が残る清浄寺(イスラム寺院)とイスラム聖墓、福建省最大の孔廟(こうびょう)と府学、天后宮、百源川池(工人文化宮公園)などのほか、北郊に清源山、九日山などがある。なお東郊の洛陽(らくよう)に架かる洛陽橋は古代泉州の四大名橋である。付近に宋代に洛陽橋をつくった蔡襄(さいじょう)を祀(まつ)る廟がある。[青木千枝子・河野通博・編集部]

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世界大百科事典内の泉州の言及

【元】より

…この国内商業の旺盛さは当然ながら国際貿易にも反映しなければならない。海路貿易では東シナ海(東海)向けの明州(寧波),南シナ海(南海)向けの泉州が中心となって南宋以来の盛況が維持される。とくに泉州の繁盛ぶりはマルコ・ポーロをして世界第一の開港場だと驚嘆せしめるまでであったし,他方陸路貿易も漢・唐をしのぐまでの繁栄を現出した。…

【蕃坊】より

…中国,唐・宋時代に外国貿易港であった広州,泉州などに設けられた外国人の居留区。蕃坊の語義は蕃人(外国人)の居住する坊市(市街区)の意である。…

【福建[省]】より

…三国時代になって呉が建安郡(中心は今日の建陽県),続いて晋が晋安郡(中心は今日の福州市)をおいたのは,北方からの漢民族移住が盛んとなり開発が進んだからである。南朝の梁ではさらに南安郡(中心は今日の泉州市)を増設した。隋をへて唐になると建,福,泉,汀,漳の5州がおかれ,全域が福建と連称されて嶺南道から江南東道に管轄換えされたのは唐中期以後のことである。…

※「泉州」について言及している用語解説の一部を掲載しています。

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