かだまし・い【奸・姧】
- 〘 形容詞口語形活用 〙
[ 文語形 ]かだま
し 〘 形容詞シク活用 〙 ( 「かたましい」とも。動詞「かだむ(奸)」を形容詞化した語 ) 心がねじけている。悪がしこくて誠意がない。- [初出の実例]「嗟(ああ)、夫れ磐井は西の戎(ひな)の姧(カタマシキ)猾(やつこ)なり」(出典:日本書紀(720)継体二一年八月(前田本訓))
- [その他の文献]〔日葡辞書(1603‐04)〕
- 「皆頼朝が姦(カダマ)しき計策(たばかり)に困(くるし)められしなり」(出典:読本・雨月物語(1776)白峯)
奸ましいの補助注記
日葡辞書には、別に補遺編に「Cadamaxij(カダマシイ)〈訳〉また、怠慢な、なおざりな、無精な」という追加項目が立てられている。
出典 精選版 日本国語大辞典精選版 日本国語大辞典について 情報 | 凡例
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