…故,物部荒甲(あらかひ)の大連,大伴金村の連二人を遣わして,石井を殺したまひき〉と記す。《日本書紀》の記すところでは,継体21年(527)6月に近江毛野が6万の軍を率い,任那に赴き新羅に破られた南加羅・己呑(とくことん)を復興しようとしたとき,かねて反乱の機をうかがっていた筑紫国造の磐井が,新羅の貨賂をうけ火・豊2国に勢力を張って毛野の軍を遮断したので,天皇は大伴金村,物部麁鹿火,許勢男人らに征討を命じた。翌年11月に至って,大将軍の麁鹿火がみずから磐井と筑紫の御井郡で交戦し,ついにこれを斬ることをえた。…
…石人石馬はおもに九州西部に分布するが,岩戸山古墳のそれは,多種多数にわたる点で,群を抜く。《筑後国風土記》が詳述する,上妻県(かみつやめあがた)の筑紫君磐井の墳墓には,岩戸山古墳をあてるのがふさわしい。磐井が528年(継体22)に誅せられたおり,石人石馬が打ちこわされたという。…
…《日本書紀》継体22年(528)12月条にみえるみやけ。それによると,527年,筑紫国造磐井(いわい)が反乱をおこしたが,大将軍物部麁鹿火(あらかひ)によって528年11月に討伐された。その子の葛子が,父に連座して誅せられることをおそれて,死罪を贖うためにこのみやけを献上したという。…
…ほかに鳥取県石馬ヶ谷(いしうまがたに)古墳にある石馬(角セン安山岩製)を,特例としてこのうちにふくめる。 《筑後国風土記》には,筑紫君磐井(いわい)が生前に作った墓について,石人・石盾各60枚を交互に立てならべて四面をとりまくこと,また墓の北東に設けた別区にも石人を配置し,役人が立っている前方に盗人が裸で地に伏して,盗んだ石猪4頭がそばにある情景をあらわすほか,石馬3疋,石殿3間,石蔵2間もあるなどと記している。さらに磐井をとり逃がした兵士が,怒って石人の手や石馬の頭を打ち落としたとも記す(磐井の乱)。…
※「磐井」について言及している用語解説の一部を掲載しています。
出典|株式会社平凡社「世界大百科事典(旧版)」
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