朝日日本歴史人物事典 「妙一尼」の解説
妙一尼
鎌倉時代の日蓮の信者。鎌倉常栄寺裏山の桟敷に住んだため,さじきの女房,さじきの尼御前とも呼ばれる。印東三郎衛門祐信の妻で弁阿闍梨日昭の母と伝えられる。文永10(1273)年の日蓮の書状に,日蓮の佐渡流罪中に下人を付けたことと,身延に衣を送ったことの記載がある。<参考文献>『日蓮聖人遺文』,高木豊「日蓮と女性檀越」(宮崎英修先生古稀記念会編『日蓮教団の諸問題』)
(西口順子)
出典 朝日日本歴史人物事典:(株)朝日新聞出版朝日日本歴史人物事典について 情報