日本大百科全書(ニッポニカ) 「孫晧」の意味・わかりやすい解説 孫晧そんこう(242―283/284) 中国、三国時代呉(ご)の第4代皇帝(在位264~280)。字(あざな)は元宗。孫権の孫。蜀(しょく)が滅亡するなど多難な情勢のなかで、期待されて皇帝に迎えられたが、即位後は粗暴で、酒色を好むなどのことがあり、失望されたという。在位中は、都を一時武昌(ぶしょう)に移したほか、残酷な刑を用い、寵臣(ちょうしん)を重用するなど、失政が多かったとされる。280年、晋(しん)の進攻を受けて降伏し、呉は滅亡した。彼は晋の都洛陽(らくよう)に送られて、帰命侯に封じられ洛陽で死んだ。[中村圭爾][参照項目] | 晋 | 孫権 出典 小学館 日本大百科全書(ニッポニカ)日本大百科全書(ニッポニカ)について 情報 | 凡例