宇佐庄
うさのしよう
宇佐宮領のうち宇佐郡内の散在常見名を「一円庄号神領」化して「不輸之神領」としたもので(宇佐大鏡)、現在の宇佐市山下・葛原・北宇佐などの各所に散在していたと思われる。同書によると、宇佐郡の常見名田(治開田と寄進地などより成立)は田数二〇〇余町(ただし国半不輸のとき宮召加地子起請田一二七町七反三〇・用作二反)であった。なお弘安元年(一二七八)一二月四日の宇佐大宮司宇佐公有下文案(到津文書)によると、御炊殿造営料所である常見庄は当庄のほか豊前国の上毛庄・下毛庄・京都庄・築城庄・田川庄・規矩庄の七庄から構成されている。
出典 平凡社「日本歴史地名大系」日本歴史地名大系について 情報
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