宇多見村(読み)うたみむら

日本歴史地名大系 「宇多見村」の解説

宇多見村
うたみむら

[現在地名]玉野市八浜町見石はちはまちようみいし

八浜村の北、金甲きんこう山から西流する歌見うたみ川の流域にある。寛正二年(一四六一)三月三日の金剛寺置文(金剛寺文書)に権少僧都聖舜とともに署名している四郎左衛門尉信綱は「宇多見」を冠している。隣村碁石ごいし村の東側背後にある怒塚いかつか山には古城跡があり、城主は宇多見に根小屋を設けていたと伝え、この信綱ではないかと考えられている。元和三年(一六一七)の児島郡物成帳では田高一九石余・畠高九六石余。寛永備前国絵図では高一〇三石余。

出典 平凡社「日本歴史地名大系」日本歴史地名大系について 情報

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