城主(読み)ジョウシュ

デジタル大辞泉 「城主」の意味・読み・例文・類語

じょう‐しゅ〔ジヤウ‐〕【城主】

城のあるじ。
江戸時代国持准国主以外で、城を持っていた大名
[類語]領主藩主藩侯殿様殿諸侯大名小名

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精選版 日本国語大辞典 「城主」の意味・読み・例文・類語

じょう‐しゅジャウ‥【城主】

  1. 〘 名詞 〙
  2. 一城の主。城将
    1. [初出の実例]「自元来至于当城主上田、本地本領ニ候条」(出典:上杉家文書‐永祿一二年(1569)八月五日・北条氏政書状)
    2. 「摂州伊丹の城主(ジャウジュ)荒木村重につかへて」(出典浮世草子武家義理物語(1688)一)
  3. 江戸時代、国持と準国主以外で、居城をもっていた大名。

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山川 日本史小辞典 改訂新版 「城主」の解説

城主
じょうしゅ

江戸時代,大名の家格領地規模によって分類した場合のまとまりの一つ。国主・無城に対応する語。城持大名ともいう。居城をもつが,国持・国持格ではない大名。また居城がなくても同一の待遇をうける大名を城主格(城持大名格)という。

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世界大百科事典(旧版)内の城主の言及

【大名】より

…さらにこれを将軍との親疎関係によって分類する場合は,三家,三卿,家門,譜代,外様に分けるが,家門は三家,三卿以外の親藩およびその分家をさし,旧族大名と織豊大名を徳川系大名に対して外様に一括する。 また領国や居城の規模によって,国主(国持),准国主,城主,城主格,無城に分け,あるいは江戸城中の詰間(つめのま)によって,大廊下,溜間(たまりのま),大広間,帝鑑間(ていかんのま),柳間,雁間(かりのま),菊間に分け,さらに官位によって,侍従以上,四品(しほん)(四位),諸大夫(五位)に分け,石高によって,10万石以上,5万石以上,1万石以上に分ける場合もある。大名はこれらの組合せによって複雑多岐な格式序列がつくられたが,このことは大名(藩)の存在形態がきわめて多様であったことを示している。…

※「城主」について言及している用語解説の一部を掲載しています。

出典|株式会社平凡社「世界大百科事典(旧版)」

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